2017年3月22日水曜日

Group exhibition「plasma」

こんにちは、スタッフの二宮です。

Group exhibition「plasma」始まっています。




"一拍おいて振り返る、今とおり過ぎたものはなんなのか。"

作品がどこにどうあることが決まらないのか決めないのか、
宙を漂う作家を集めました。
物質の第4の状態であるプラズマのように、
この私たちの状態にも名前がつくのかを考えます。
(立山柚子・ギャラリーサイトより)

今展は、イラストレーター/アーティストの、

カワシマナオト/立山柚子/早川世詩男/水野健一郎

4名によるグループ展です。

「plasma」を展覧会のタイトルとし、4名のほぼ未発表作品が、
ギャラリーの壁を彩っています。












「『plasma』という響や、イメージを、頭の片隅に制作しましたが
 『plasma』とは何か?と深く考えはしないまま、春の空気や光、
 ふわっとする感じを、そのイメージに交差させたつもりです。
 作品だけではなく、そんな制作、展示自体が『plasma』なのかもしれません。」

早川世詩男さんは、1973年生まれのイラストレーター。
書籍に関するお仕事を中心に活動されています。
物語の一部を切り取ったような絵は、軽やかな線と丁寧な塗り、
大胆な構図で描かれており、スコンと抜けていく感じが心地よく、
浮遊したままイメージの世界を漂わせてくれます。

普段は展示をほとんどやられないそうなので、
このように原画をたくさん見られる貴重な機会となっております。








「見えていないだけでどこにでもいるというか発生していたりする何かのイメージと、
 エクトプラズムを描きました。」

立山柚子さんは1989年生まれのアーティスト。
どこかで見た男を完成させるため、男の絵を描きつづけています。

普段あまり色を塗る事がない立山さんの着彩された作品は、
淡く、浅い眠りの中で見る夢のような色彩です。
















「とても平和なところで無敵モード突入!いらないものを全部捨て、
 笑っているイメージ。」

カワシマナオトさんは、1990年生まれのイラストレーター。
絵の中に潜むキャラクターやシチュエーションを発見するごとに
笑顔になってしまう。作者の思惑通りなのかもしれません。










「雲の上。ニュートラルな気分。目まぐるしく変化する地上を
 ぼんやり眺めていたら300年経っちゃった。そんな感じ。」

水野健一郎さんは、タンバリンギャラリーでも幾度となく、
展示に参加して頂いておりますが、今回は、これまで描きためていたもの、
plasmaを意識しながら描いていたものから厳選し、作品として仕上げたものが
13点、並んでいます。

まだ、展示のテーマが確定しないなかで、
水野さんとのやりとりで頂いたメールがとても印象的だったので、
その一部をこちらに記載します。

この3人には、僕のテーマである「既視感と未視感の狭間」を感じます。
確固たる世界観を持っていながら、その世界が閉ざされていない感じも共通しています。
重力が無い感じというか、質量が無い感じというか、
この上なくライトでアッケラカンとしてて、情報過多でカオスな世の中の上空に
ひらっと浮いてる感じがします。地上で核戦争でも起きない限り、
ヒラヒラといつまでも漂い続ける感じです。
僕の作品にその軽さがあるかどうかわからないけど、
これまで実際に漂い続け、時代の移り変わりを俯瞰してきたので、
ある意味浮いてた感はあります。
展覧会を行う場合、おそらくそんな感じのことがテーマになると思います。





このように、絵のタイプや表現内容、年齢、性別もさまざまな4名でのplasma展ですが、
共通する心地よさ、浮遊感が、春の訪れを感じさせるこの季節に
ぴったりとフィットしています。




作家は、土日中心の在廊となっております。
ぜひ、お運びください。


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2017/03/21(火)~03/26(日)
カワシマナオト/立山柚子/早川世詩男/水野健一郎

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2017/03/28(火)~04/02(日)

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