2015年6月24日水曜日

白根ゆたんぽ「BBZ / BIG BLUE ZINE」

こんにちは、スタッフの二宮です。


白根ゆたんぽ「BBZ / BIG BLUE ZINE」始まっています。

白根ゆたんぽさんは、広告や書籍、雑誌など幅広いメディアで活躍するイラストレーター。
タンバリンギャラリーでは、2年ぶり2回目の個展となります。
今展は、ゆたんぽさんが、2011年より自主制作で作り続けている「BLUE-ZINE」
シリーズのラストとなるvol.5の刊行と、いままでのBLUE-ZINEを素材に展開する
大・ブルージン展」となります。







「 一部、性的な表現が盛り込まれた内容になる予定です、各位ご判断の上お越しください。」
ギャラリーサイトに注意書きもあるように、
BLUE-ZINEシリーズでは、女性のエロティックな身体やポーズ、行為がドローイングと
写真のコラージュで構成されています。

BLUE-ZINEのブルーは、ブルーフィルム(昔のわいせつな映画の呼称)から来ており、
またブルージーンズという響きのよさ、言葉遊びでつけたタイトルだそうで、
「いやらしいものをこっそり見る、ちょっとあやしいジンといった感じ。」とゆたんぽさんは言います。








BLUE-ZINEに掲載している絵からセレクトしたものをインクで新たに描き起こしたもの、
BLUE-ZINEの原画や、鉛筆で書いた下書きをコラージュ用の素材とともに、構成したもの、
アクリル板に印刷されたZINEの表紙の奥に、実際のページがコラージュされており、
額の内部に取り付けられたLEDによってあやしく光る照明付き作品(光るZINE!)、
など、BLUE-ZINEというひとつの素材を、さまざまなアプローチで
新たな作品へと展開しています。
その見せ方から作品の作り方まで、バリエーションに富んでいて、
見る人を楽しませてくれます。







イラストではあまり見ないような表情やポーズをBLUE-ZINEでは描けるんですよね。
 クライアントがいないから、イラストと言っていいのかわからないけど(笑)」
描かれる内容は、ときに過激なものもあるにも関わらず、
すっきりとしたラインでかわいく描かれた女の子たちは、一貫して爽やかな印象を受けます。
その表現の心地よさに、もうひとつの快感のようなものを、感じました。




会場には、先月、神田TETOKAにて開催された"Win-Win"展で展示されていた
サマタマサトさん(Delaware)とのコラボレーション作品もご覧いただけます。
こちらもあわせてお楽しみください。





グッズも豊富で、今回新たに作られた「bbz LOGO/Pocket Tシャツ」「ブルージンタオル」他、
京都のみで販売されていたカップ&ソーサーセットや、各Tシャツ、缶バッチ、
8種類のZINEもあります。どちらも数に限りがありますので、お早めにお求めください。

また、今回、会期中限定で、ギャラリーへ来られない方へ、
グッズの通販ができるようになりました。
詳細は、ゆたんぽさんのブログをご確認ください。







オープニング・レセプションパーティ〜エクストライベントの
ミュージックフェスも多くの方にご来場いただき、多いに盛り上がりました。
写真上は、<ライブ>をケータリングしてくれた「フルーツ」
写真中は、ゆたんぽさんリスペクト曲を披露した「トロた倶楽部
写真下は、一押しの作品を抱え、あいさつをするゆたんぽさん。




連日、朝からたくさんの方にご来場いただいております。
ゆたんぽさんは、日によって時間帯は様々ですが、毎日在廊の予定です。
ぜひご来場いただいて、目を点にしながら、たくさんの女の子を見つめてみてください。
展示は28日(日)18時までです。


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2015/06/23(火)〜06/28(日)
11:00〜19:00(最終日〜18:00) 

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NEXT EXHIBITION>>
2015/6/30(火)~2015/07/05(日)
11:00~19:00(最終日~18:00)
 ※OPENING PARTY 6/30(火)18:00〜20:00

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2015年6月17日水曜日

中上あゆみ / next botanical-1st season-

こんにちは、スタッフの二宮です。

「中上あゆみ / next botanical-1st season-」始まっています。




中上あゆみさんは、フリーランスのwebデザイナーであり、イラストレーター。
今のスタイルで絵を描きはじめたのは約2年前、
それ以降、イラストの雑誌、コンペなどで続々と賞を受賞している注目の作家です。
描かれるものは、植物やガーデンなど。水彩と筆で、細かく描いています。






ラファエル0号の筆の毛先をカッターで削り、
植物ひとつひとつ、その残像とも影とも思える線も1本1本描いています。
その途方もない行程に、1枚どのくらいの時間がかかるのか聞いてみると、

「最近は時間をはかるようにしていて、この大きな作品で130時間でした。
 1日、長くても8〜9時間しかできないので、トータルで2週間くらいですね。」

とのこと。机のうえに机を重ね、紙と目線ができるだけ近づくようにして
描いているのだそうです。
その描画スタイルも独特ですが、描いている時の集中している様子を想像するだけで
凄みが伝わってきます。






「植物を主役にして描きたいんです。ほかのモチーフを描くと、
 どうしても植物が背景になってしまうので。」

中上さんの絵を見ていると、植物も生き物だということに気付きます。
その生き物の息づかいや、まわりに漂う空気、
目に見えないけれど確かに存在する肌で感じるようなものが、
絵から伝わって来ます。
でもそれは爽やかなもので、草原を駆け抜ける時のような心地よさがあります。








ここまでの細かさで表現されたものに、狂気を感じずにはいられませんが、
そこにおぞましさはなく、一貫して爽やかな印象を受けるのは、
中上さんの植物へ対する愛情と憧れがあるからなのかもしれません。





中上さんは、毎日在廊の予定です。


中上さんの作品は、ぜひ生で見ていただきたいです。

ぜひお越しいただいて、原画に近づいたり離れたりしてご覧ください。


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中上あゆみ / next botanical-1st season- 
ネクストボタニカル ーファーストシーズンー
2015/06/16(火)〜06/21(日)
11:00〜19:00 (最終日〜18:00)

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NEXT EXHIBITION>>
白根ゆたんぽ「BBZ / BIG BLUE ZINE」
2015/06/23(火)〜06/28(日)
11:00〜19:00(最終日〜18:00) 
 *オープニング・レセプション
  06/23(火)18:00〜20:00 ※エクストライベントの予定あり

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2015年6月10日水曜日

KousukeShimizu/KOU『KealCube』

こんにちは、スタッフの二宮です。

KousukeShimizu/KOU『KealCube』始まっています。




KOUさんは、東京を拠点に活動するグラフィックDIYアーティスト、アートディレクター。
アパレルブランドや広告媒体などにグラフィック作品を提供、
また、東京、大阪、ドイツ(ベルリン)など国内外での個展開催するなど、各方面で活躍しています。

今回は、1年ぶり2回目の個展、大阪Pulp galleryからの巡回展となります。









アナログコラージュ、シルクスクリーン、イラストレーション、
グラフィックなど、様々な手法で作られた作品、
未発表作品40点を含む、計50点がギャラリーの空間を埋めています。

「描くことが好きなんです。」
というKOUさんは、コラージュの素材を自ら描くこともしばしば。
また手描きの絵を、シルクスクリーンでホログラムへ印刷したり
ゴブラン織りに落とし込むなど、作品の見せ方のバリエーションも豊かで、
いろんな展開を見せてくれます。







「中学の頃とか、ノートに書いたラクガキを、友達に見せたりしてたじゃないですか。
 目がみっつある絵を書いたり。
 (作品を作って発表するのは)そのときの感覚と変わらないですよ。」

と、飄々として語ります。
中には過激な表現もありますが、どことなく可愛らしさやポップなものが含まれており、
そこには、見る人への間口の広さを感じます。

「たとえば反発したいようなことがあっても、ストレートに表現したくないんですよ。
 ただぶつかるだけじゃないですか。
 そこに、表現としてかわいいものやポップなものをプラスしたいというか。」

自ら多くを語らないけれど、尋ねると自分の言葉で丁寧に説明してくれる。
KOUさんの話を聞きながら作品を見ていると、そこへ内在されたものが見えてくるようでした。








遊びの感覚で作っているものが、作品として人々の目に触れて、心を動かし、
また仕事として成立しているというのはとても理想的な流れで、
それは、様々なタイミングや人とのつながりのなかで、
幸運にも生まれたものばかりだと、本人は語りますが、
KOUさん自身の人間性や作品の魅力がそこへ導いているのだと感じました。







初日は、ファンの方やお仕事関係の方、お知り合いの方などで、終日賑わいました。
KOUさんは、毎日在廊の予定です。
ぜひお越しいただいて、ヒリヒリと伝わって来る表現にふれてみてください。


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KousukeShimizu/KOU『KealCube』
2015/06/09(火)〜06/14(日)
11:00〜19:00(最終日~18:00)

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NEXT EXHIBITION>>
中上あゆみ / next botanical-1st season-
ネクストボタニカル ーファーストシーズンー
2015/06/16(火)〜06/21(日)
11:00〜19:00 (最終日〜18:00)
 *初日 6月16日 18:00〜20:00にオープニングパーティ

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2015年6月3日水曜日

若林夏 / PARADISE DIVE

こんにちは、スタッフの二宮です。

「若林夏 / PARADISE DIVE」始まっています。



若林夏さんは、書籍、雑誌、広告、web等幅広く活動しているイラストレーター。
タンバリンギャラリーでは5年ぶり、2回目の個展となります。





タイトルの「PARADISE DIVE」は、数年前にベトナムの旅した時のスケッチより。
そこへ「パラダイスがあったなら」というメモ書きがあり、
無意識でもパラダイスを求めているんだと気付いたことから
このテーマに決めたそうです。







余白無く描き込まれた絵はすべてに焦点があてられているようで
どこにも手を抜いた形跡がなく、小物や柄ひとつをとっても
すべてにそそがれた熱を感じます。
大盛況のオープニングでは、「明るい狂気を感じる」という恩師の言葉もありました。







「この絵は、無国籍で、ヒッピーもいればストリート系の人もいて、
 多種多様な人々が同居していて、こっちを迎えるような目線で見ています。
 絵を見た人に、絵の向こう側にある世界へ行って欲しくて、
 そこには大きな広がりがあるんです。」

「間口を狭くしたくなくて、たとえば落ち込んでいる人がわたしの絵をみて、
 楽しそうでいいなーって、置いていかれないように、
 分かる人だけに分かれば、っていう風にはしたくないんです。」

様々な経験を乗り越えて若林さんがたどり着いたパラダイスは、
架空の世界ではなく、日々、切磋琢磨して生きている人々が混在するリアルな世界で、
そこはカオスでありながらも、
ポジティブなエネルギーにあふれたところなんだなあと感じました。





若林さんは、毎日在廊の予定です。
ぜひお運び頂いて、絵の奥の世界まで足を踏み入れてみてください。
ダイブしてみても、受け止めてくれるはずです。

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若林夏 / PARADISE DIVE
2015/06/02(火)〜06/07(日)
11:00〜19:00(最終日〜18:00)

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NEXT EXHIBITION>>
2015/06/09(火)〜06/14(日)
11:00〜19:00(最終日~18:00)
 *オープニングレセプション 06/09(火)18:00〜20:00

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