2019年2月27日水曜日

「やまぐちめぐみ作品集」刊行記念作品展 FINAL

こんにちは、スタッフの二宮です。

「やまぐちめぐみ作品集」刊行記念作品展 FINAL
始まっています。



やまぐちめぐみさんは、
2015年の9月に亡くなられる前、そしてその後と、
過去に4回の展覧会を、タンバリンギャラリーで開催しています。
今展は、初作品集の発刊を記念して1年をかけて全国を巡ってきた展覧会の、
FINALとなります。










30代半ばから絵を描き始め、49才で亡くなる直前まで、描き続けたやまぐちめぐみさん。
年代によって、様々に、絵のタッチが変化していきます。
今展では、巡回展では展示していなかった作品も多く展示されており、
画学生の頃の作品、抽象画、静物画、風景画、と、
少し寂しげで静かな空気を含む作品が並んでいる印象です。








わたしがめぐみさんと知り合ったのは、ほんの数年間でしたが、
それでも個人的に、とても親しくしてくれていて、
制作のことや表現について、素敵なものの話や恋のこと、
多くのことを語り合いました。
それだからか、めぐみさんの作品と対峙するたびに、
今の自分はしっかりやれているか、物事にきちんと向き合っているか、
自分に嘘を付いていないか、
そんなことを問いかけられているような気がします。

どの作品にも、めぐみさんのその時々の
静かに熱く真摯な思いがピュアすぎるほどに詰まっていて、
胸に迫ってきます。
きっと、見る人によって、いろんな感情が生まれる作品だと思います。










上の写真は、タンバリンギャラリーの創始者、永井宏とやまぐちめぐみさん。
「ふたりとも亡き人であることが悲しいです。」
と言ったスタッフ濱口さんの言葉がなんとも胸に刺さります。
と同時に、今自分にできることはなんだろう、と
改めて考えさせられます。
亡き人たちは、そんな風にして、わたしたちに語りかけてくるのかもしれません。







展覧会は、3月4日(月)のお休みを挟みまして、
3月10日(日)まで続きます。
やまぐちめぐみさんをご存知の方も、そうでない方も、
ぜひ足を運んでいただいて、めぐみさんの絵と対峙してみてください。

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2019年2月26日(火)〜3月10日(日)
※会期中の休み 3月4日(月)
11:00~19:00(最終日18:00まで)

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2019年3月12日(火)〜3月17日(日)
11:00~19:00(最終日18:00まで)

オープニングレセプション 
 3月12日 18:00〜20:00(どなたでも参加OK)

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2019年2月20日水曜日

外山奏瑠 展「幻想標本」

こんにちは、スタッフの二宮です。

外山奏瑠 展「幻想標本」、始まっています。




外山奏璃さんは1996年東京生まれ。
若干22才の若手作家です。

泡沫によく似た、
浮遊する記憶や幻想の断片を、
標本箱に閉じ込めるように絵を描きました。

額の奥に広がる幻想の小宇宙をご堪能ください。

あなたにとってぴったりの幻想が見つかりますように。
サイトより)









水彩絵具を用いて、滲みや揺らぎ、淡いグラデーションを描くことによって
生まれる外山さんの作品は、幻想的で叙情的な世界を創造しています。
作品を見れば見るほどに現れてくる生き物たちは、
背景に溶け込み、小さくなったり丸くなったりしながら、
その世界の中で生きています。






は、家族のほとんどが音楽をやっているという音楽一家の中で育った外山さんも、
もれなく音楽に傾倒しており、自身もギターを弾き、歌詞を考え、歌っているそうです。
それぞれの作品に付けられたタイトルが、
少し意味深であったり、全てを繋げると1曲の歌のようになりそうだと感じるのは、
そういった音楽体験から来ているものなのかもしれません。
制作中も、絵を描いてはギターを弾き、ギターを弾いては絵を描き、と、
ふたつのことが同列で、外山さんの世界を形成するには
どちらも欠かせない存在だということがわかります。






初日のレセプションでは、大学の同級生や先輩、後輩、先生方、
音楽仲間たちなど、たくさんの人たちで賑わいました。
外山さんは、21日は15時頃より、その他の日は毎日在廊の予定となっています。

なかなか、写真では伝わりにくい色彩の豊かさ、作品の温度や湿度を、
ぜひ実物を見ることで、味わっていただきたいです。


あなたにとってぴったりの幻想が見つかりますように。

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2019年2月19日(火)〜2月24日(日)
11:00~19:00(最終日18:00まで)

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2019年2月26日(火)〜3月10日(日)
※会期中の休み 3月4日(月)
11:00~19:00(最終日18:00まで)

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2019年2月6日水曜日

JUN IIDA EXHIBITION「WELCOME TO THE CORNER STORE」

こんにちは、スタッフの二宮です。

JUN IIDA EXHIBITION「WELCOME TO THE CORNER STORE」
始まっています。



2012年6月2014年6月2016年6月と、
ほぼ2年に一度のペースで、当ギャラリーにて個展を開催していただいている
飯田淳さんの今回の個展は「WELCOME TO THE CORNER STORE」

CORNER STORE=万屋、ということで、
不透明水彩にて描かれた様々な質感のものが、
ギャラリーに並んでいます。










毎回、個展のたびに、様々な新しい技法や手法で、作品を発表している飯田さんが、
今回はスタンダードに不透明水彩で表現していることに関して、質問してみると、

「シンプルに、物が描きたかったんだよね。」

という言葉が返ってきました。

ハイヒールのかかと同士の写り込み、ハンガーやスチールの光沢感、
ガラスの向こう側の表現、
そういったものを丁寧に描くことで、一気にリアリティが増して来ることがわかります。

「けっこうざっくりと描いているんだよ。
 でも、物の存在をきちんと描くことで、
 それがただの紙の上に乗った絵の具ではなく、絵となって成立してくる。」

と飯田さん。

「一つの小さな店に、いろんな質感や素材のものが売られていて、
 子供の頃は簡単にものを買えないから、
 そういうのを眺めているだけでも楽しかったよね。」

と、そういった物に対する愛着や、興味の眼差しを、
存在感として絵に含むことができるのかと思うと、
イラストレーションとはなんと楽しくて
可能性に溢れているのだなあと感じます。

絵に対して語る時の、飯田さんの目はとてもキラキラとしていますから、
愛情も多く含まれていることがよくわかります。







ギャラリーの奥の壁には「CORNER STORE」で流れている
ミュージシャンのイラストがコラージュ的に並んでいます。
もちろん、ギャラリーで流れている音楽も、この時代の音楽です。
CORNER STOREの外観が描かれた作品も、初日の朝に追加してくださいました。

飯田さんは、毎日、夕方頃から在廊の予定となっております。
ぜひ会場にお越しいただいて、絵の質感に触れてみてください。

展示は、2/11(月)のお休みを挟みまして、17(日)まで続きます。

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2019年2月5日(火)〜2月17日(日)
11:00~19:00(最終日18:00まで)

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外山奏瑠個展「幻想標本」
2019年2月19日(火)〜2月24日(日)
11:00~19:00(最終日18:00まで)
*オープニングパーティー 2月19日(火)18:00~19:30

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