2017年2月22日水曜日

大野まみ「DRAWING」展

こんにちは、スタッフの二宮です。

大野まみ「DRAWING」展、始まっています。




大野まみさんは、普段、書籍や雑誌などで仕事をするイラストレーターであり、
10年ほど前から、自身の制作活動として、
ファッション雑誌の誌面の上から、
直接ハンドペインティングで色を載せ描くという
最もダイレクトな方法で描き続けて来ました。
10年間、公の場には発表することなく、
まるでライフワークのように続けて来た行為を、
今回初めて、個展という形で、
タンバリンギャラリーにて披露しています。










制作を始めるのは世の中が寝静まった真夜中。
扉を開けられたらそこでおしまい。

1枚にかけられる時間はおよそ12分。
ファッション雑誌のページをめくり、これだ、と思った瞬間には、
絵の具を握りしめており、一瞬にして絵の具を載せていきます。
そこには、激しい感情や興奮がうずまいているわけではなく、
本人が言うには、淡々とした行為のようです。








「下に敷くファッションフォトは、ただのきっかけであって、
 その写真にしばられる事はないです。
 いつか、なにもないところに描き始めるかもしれない。」
と、大野さんは言います。

ライフワークのように描き続けて来たこの手法は、
世の中、もしくは自分自身とのバランスをとるひとつのフォーマットとして
彼女の中で確立してありますが、
きっとこれからどんどんと変化していくのでしょう。

「展示する作品は、もう自分ではない感覚。
 吐き出した先にあり、
 先は後でもあるし、
 本当今しかないんだと。」

常に更新されていく今をより感覚的に原始的に紙の上に残していく行為に、
エネルギーの根源のようなものを感じます。
動がぴたりと誌面に張り付いた様を、ぜひご覧いただきたいです。







大野さんは、平日は16時頃から、土日は終日在廊の予定です。

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2017/02/21(火)~02/26(日)
11:00~19:00(最終日18:00まで)

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NEXT EXHIBITION>>

2017/02/28(火)~03/05(日)
11:00~19:00(最終日18:00まで)

✳︎レセプション 3月4日(土)

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2017年2月15日水曜日

春のカド グループ展6

こんにちは、スタッフの二宮です。

「春のカド グループ展6」始まっています。



春のカドとは、
美術作家の船戸厚志・内田百合香の企画による美術展。
美術団体ではなく「企画」として、
不特定のメンバー、不定期の活動によって成り立っている。

シリーズ6回目を迎える本展は、
多方面で活躍するアーティスト6名のペインティングやドローイング、
立体作品などを中心に構成される。


第6回目の今展は

内田由合里・しわしわ・ナガバサヨ・船戸厚志・村松佑樹・山崎由紀子

の6名で開催しています。







「いつも設営にはじっくり時間をかけているんです。
 一度寝てからもう一回見直してみないと、ちゃんと判断できなくて。」
と、春のカド代表の内田さん。

設営は2日間に渡り、参加者ほぼ全員で、
1点1点の細かい配置、周囲の作品とのバランスを、
近くから遠くから確認しながらの作業となりました。

グループ展にはめずらしく、
作家別にスペースを区切っての展示ではなく、
6名の作品が、混ざり合いながら全体が構成されています。
絵や立体作品の他に、キャプションが壁に付いていないので、
作品マップを見ながらどの作品がどの作家のものか、確認します。

人選にはとても気を配っているそうで、
抽象と具象の間を描いているような作家の揃った今展は、
もしすると、ひとりの個展かも、とも思えるような、
どこか共通するトーンを感じます。

「春のカド」という名前は、意味は特になく、響きだけでつけたそうですが、
名前の影響からか、ついついカドに目が行き、
自分のお気に入りのカドを見つけてしまいます。
展示全体を通して見たり、壁をトリミングしながら、
自分のお気に入りの構図を見つけたり、
1点1点を見たり、全体を見たり、ひとりの作家だけを見たり、
隣との関係を考えたり、作品の解釈も展示の見方も、
見る人に委ねられています。













どこか、浮き足立つようだけれど、行き止まりになってしまう、
そわそわしながらも行き先を迷う、この「春のカド」という名前を最初に聞いた時から
色気を感じ、ぜひここで開催してもらいたい、と思っていたので、
個人的にいうと、念願叶っての、今展となりました。

みんな、質問すると自分の言葉できちんと答えてくれます。
その作家とのやりとりも楽しいですし、
ただただ何の説明もなく絵を見るのも面白いです。

2/18(土)には、18〜20時の時間で、レセプションパーティが開かれ、
作家も多く揃いますので、この機会にぜひお越しください。




写真は、搬入後の様子。
 写真はふざけていますが、展示は真面目にやってます。」
(内田さんより。)


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2017/02/14(火)~02/19(日)
11:00~19:00(最終日18:00まで)

内田由合里・しわしわ・ナガバサヨ・船戸厚志・村松佑樹・山崎由紀子

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NEXT EXHIBITION>>
2017/02/21(火)~02/26(日)
11:00~19:00(最終日18:00まで)
✳︎レセプション 2月21日(火)17:00~20:00

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2017年2月8日水曜日

ICE STATION展

こんにちは、スタッフの二宮です。

ICE STATION展、始まっています。



ICE STATIONとは、
ロンドン在住で北極/氷をテーマにした作品を発表し続けている
アーティスト、ミシェル・ノアクを中心に、
地球温暖化問題に関心を寄せ、
北極と音楽を愛するアーティストたちが集まり、
エキシビジョンとコンサートを行うアートプロジェクトです。

2015年11月にノルウェーの小さな街でスタートし、
R.E.M.のメンバーや、レッド・ツェッペリンのジョン・ポール・ジョーンズなど
世界的な大物ロック・ミュージシャンがコンサートを行いました。

2回目である今回は、コンサートを温暖化問題の重要都市である京都、
そして東京にて行ない、
エキシビジョンをここタンバリンギャラリーで行う運びとなりました。

ミシェル・ノアクの作品を中心とし、日本の多彩なる作家が集まりました。
エキシビジョンのキュレーションを努めたのは、
高橋キンタロー氏。

参加作家:
ミシェル・ノアク(Michèle Noach) 伊藤桂司  植村忠透 鍵元涼 
佐々木 香菜子 佐藤直樹  ヒロ杉山 高橋キンタロー 寺田克也 二宮佐和子 
HAMADARAKA(EruArizono/EmuArizono) 牧かほり 水野健一郎
角幡唯介(友情参加)
























エッチング、レンチキュラー、シルクスクリーン、写真と様々な技法で
表現活動を行う、ミシェル・ノアクの作品も壁一面に展開しています。









多彩な作家の多様な表現を前にし、
北極や地球に思いを馳せる1週間になればと思います。
音楽とアートの持つ力を感じてください。

2/8(水)には夕方より、アーティストやミュージシャンが集まっての
レセプションパーティが行われます。
アコースティックのシークレットライブも行われるようですので、
この機会にぜひお集まりください。

また2/9(木)、10(金)には Shibuya WWWにてコンサートが行われます。
(詳細はこちら▶︎ http://www.mplant.com/icestation/

また最終日2/12(日)15:00~18:00はクロージング・パーティーとなります。

「このような豪華な作家が集まることは他に無いと思う。」
と高橋キンタロー氏。
1週間の展示です。ぜひ、お見逃しのないよう、お運びください。

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ICE STATION展

2017 2/7(火)~2/12(日)
11:00-19:00(最終日18:00)

ミシェル・ノアク(Michèle Noach) 伊藤桂司  植村忠透 
鍵元涼 佐々木 香菜子 佐藤直樹  ヒロ杉山 高橋キンタロー 
寺田克也 二宮佐和子 HAMADARAKA(EruArizono/EmuArizono) 
牧かほり 水野健一郎 角幡唯介(友情参加)

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NEXT EXHIBITION>>
春のカド グループ展6
2017/02/14(火)~02/19(日)
11:00~19:00(最終日18:00まで)

内田百合香 しわしわ ナガバサヨ 船戸厚志 村松佑樹 山崎由紀子

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