2016年10月26日水曜日

「バトルフィールド」DAISAK・早川モトヒロ・安居智博

こんにちは、スタッフの二宮です。

「バトルフィールド」始まっています。




今展は、キュレーター、ディレクター、ライター業をつとめる
丸山麻美さん企画によるグループ展です。
参加作家は、陶芸家のDAISAKさん、
アーティストの早川モトヒロさん、
フィギュア造形師でありプロレスマスク職人でもある安居智博さん。

3人の作品は、
ドローイング、フィギュア、マスク、陶芸と表現方法が異なるものの、
ヒーロー、怪人、宇宙人、人造人間、ゾンビ、プロレスラーなど
共通して「ファイター」が登場します。

特撮やテレビゲームなどの男児文化を想起させ、
思わず少年時代に引っ張り戻されるような世界を展開致します。
(ギャラリーサイト文章より)


まずは、ギャラリー入って手前側、早川モトヒロさんのコーナー。






「早川モトヒロさんは、アクリルやペンを使用したキャンバスの絵を展示。
 11人の服装や武器装備、モンスター達の質感、壁の模様や影が、
 緻密に描かれています。
 立体に見え過ぎない平面的な陰影のつけ方に感銘を受けました!」と丸山さん。

ゲーム画面のような構成で、漫画的な表現だけれども、
ドライでグラフィカルな画面がクールで、初日から海外からのお問い合わせを多く頂いております。

続いて、ギャラリー中程にはDAISAKさん。








「写真は本展用につくっていただいたDAISAKさんの作品。
 顔のマット感と身体の淡さのギャップがたまらない!」と丸山さん。

「作れば作るほど上手になっていくので、できるだけ上手にならないように作った。」
とDAISAKさん。
強いのか弱いのかわからないファイターたちが、様々なポーズで戦いを挑んでいます。
ボディは両手で包み込みたくなるどっしり感。
DAISAKさんは、お皿や灰皿やマグカップなど、実際に使用できる作品も
多く持って来てくださいました。(大変お求めやすい価格で…!)

そして奥の壁には、安居智博さんのコーナー。






 



「安居さんは普段プロレスラーのマスクを特注でお作りしているので、
 その派生として今回は普段お使いいただけるバックを制作しました。

 安居さんは特撮ヒーローものなどで使われる着ぐるみの造形もなさっているので、
 その技法と組み合わせて作ったバックは何も入れていなくても
 きれいな立体感を保ちます!」と丸山さん。

デザインはもとより、仕事の丁寧さ、クオリティの高さには目を見張るものがあります。
バッグは手に取ってどうぞご覧ください。

その場ですぐにお持ち帰り頂ける物販のコーナーも、お見逃しなく。




また、会期中にはスペシャルイベントも用意されています。




『DAISAKによるシルクスクリーンプリントワークショップ』
「バトルフィールド」の為に書き下ろしたイラストをその場でプリント致します。
Tシャツ(ホワイト・ネイビー・ライトグレー・ブラック、各色サイズSML)を
ご用意しております。
数量限定ですので、ご予約優先の先着順とさせて頂きます。
ボディの持ち込みは可能ですが、プリントに適さない物
(でこぼこしているものや滑面のコーティングがしてあるもの等)は
プリントが出来ませんのでご了承ください。
10/29(土) 11:0019:00
10/30(日) 11:0018:00
1プリント ¥2,500
T
シャツ ¥1,000
(ホワイト・ネイビー・ライトグレー・ブラック、各色サイズSML
ご予約は、以下メールアドレスに
「お名前、電話番号、参加人数、Tシャツサイズ、カラー、個数」をご連絡ください。
tteeppeenn@gmail.com



(C)Tomohiro Yasui / butterfly・stroke inc.

『安居智博によるカミロボ制作実演』
●30日(日) 15:00〜16:00 
安居 智博が制作し続けている「カミロボ」。
「カミロボ」とは、紙で作られた身長15cm~20cm程度のロボットファイター。
肩・股・肘・膝・手首・足首に関節を備え、様々な動きを自在に操ることができる。
どのように作られているのか、本展最終日の30日に制作実演を行います。


また、30日(日)は11:00〜18:00までクロージングパーティとなります。
どなたでもお越し頂けますし、作家も全員揃いますので、
この機会にぜひお越しください。

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2016/10/25(火)〜10/30(日)
11:00〜19:00(最終日は18:00まで)

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2016/11/01(火)〜11/13(日) ※11/7(月)休廊
11:00〜19:00(最終日は17:00まで)

<参加アーティスト>
JUNIO/花松あゆみ/八重樫王明/俵谷哲典/出雲美智子坂本大三郎と根本裕子/タカヒロコ/安藤晶子/惣田紗希小磯竜也/渡邉重明/河野愛/大河原健太郎/南出直之LMF/谷川千佳/北井真衣/橋本孝久/小幡彩貴/北村佳奈/
水野健一郎/深谷桃子/大橋裕之/サノアイ/大谷製陶所えちがわのりゆき/RYOKO HIRABAYASHI/金井悠/五味岳久池尻麻依/ASAKURA KOUHEI/堀江まや/しおたまこ鳥屋尾悟朗/カヤヒロヤ/堺友里/足立拓人/Akinobu Aoki/デハラユキノリ/AKKIookami DRAWINGS)/ちえちひろ河井いづみ(Izumi Kawai)/ソノダノア/二宮佐和子オカタオカ/やまさき薫/escocse
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2016年10月19日水曜日

荻嶋あつみ「ヨキトキ・オーキードーキー」

こんにちは、スタッフの二宮です。

荻嶋あつみ「ヨキトキ・オーキードーキー」始まっています。




荻島あつみさんは、1991年生まれの25才。
和光大学にて版画を学び、現在も武蔵野美術学園に通いながら
制作を続けています。

今展が初個展、まとまった数の作品を発表するのも初めての機会となりました。








荻嶋さんは、版画にまつわる様々な技法を学びつつ、現在は、木版画にて、
1枚の版木を少しずつ彫っては異なる色の絵の具を載せて刷っていく、という方法を
主な技法として用いながら制作しています。
使用する版木の質感、刷る紙や載せる絵の具の種類、絵の具の盛り方によって、
仕上がりのディティールが変化して行きます。








「人の顔を描くのが苦手なんです。でも人のいる風景を描きたい。」
という荻嶋さん。
いくつかの描かれている顔も個性的ですが、
なにかの一場面を切り取った情景は、見る人に自由に物語を想起させます。
DMになった絵は、女性が前をむいているようでもあり、
後ろを向いているようでもあり、
それだけで、違ったストーリーを作ることができます。

卒業制作のときに制作したという大作
『思い出したら笑ってた 気がついたら涙がでてた』は、
お葬式の場面を描いたそうで
故人の思い出話をしているうちに楽しくなって、
泣いたり笑ったり踊ったりしている様子に人生のおかしみが描かれており
とても愉快な気持ちになります。



 





初日は多くのご友人やお知り合いが集まり、盛況なスタートとなりました。
それも、明るく朗らかな荻嶋さんの人柄も手伝ってのことと思います。
多くの人に囲まれて暮らして行く中で、これからどのように絵が変化して行くのかも、
楽しみです。

グッズも好評のため、初日ですでに在庫が少なくなっていますが
追加で制作してきてくれるようなので、こちらも手にとってご覧ください。

荻嶋さんは、毎日在廊の予定となっております。



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2016/10/18(火)〜10/23(日)
11:00〜19:00(最終日は18:00まで)

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2016/10/25(火)〜10/30(日)
11:00〜19:00(最終日は18:00まで)
*クロージングパーティー 10月30日(日) 11:00〜18:00

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2016年10月12日水曜日

イケダユーコ「flow」

こんにちは、スタッフの二宮です。

 イケダユーコ「flow」、始まっています。




イケダユーコさんは1980年広島県生まれ、大阪在住。
2004年から、関西を中心に個展を通して作家活動をはじめ、
雑誌や書籍のイラストレーションの仕事も行っています。
今回は、関東での初個展となります。










銅版画、水彩、刺繍、ドローイング、、さまざまな技法で表現するイケダさん。
その時々で、一番自分の気持ちに添った方法で、制作しています。

最新作の「flow」シリーズは、少し濁りのあるアブストラクトな印象の水彩画です。







「時期によって描きたいものが変わるんです。
 毎日、絵を描いて、インスタグラムにアップしているので、
 その日、その時に描きたいものを描く、という習慣がついているのかも。」
というイケダさん。

イケダさんは様々な手法を、自分の表現手段として持っていますが、
どのやり方を使っても、一環したイケダさんらしさがにじみ出ています。
それはプロフィールを書く文字や、サインにまで現れています。

絵は、その人そのものだから、
その人の癖や空気や匂いが、隠そうとしても隠しきれず、
にじみ出ている絵が、わたしは素直で好きです。

「風の音をきく たよりにする夜」
「太陽に咲く 光ある場所へ」
「雨がたくさん降る夜 ふたをして 閉じ込めた」

キャプションに書かれている作品のタイトルもまた、
短い詩のようで、たっぷりとした空気を含んでいます。







意図して描くものより、そのときの状況で描きながら現れてくるものの方が
しっくりと来るものが多いそうで、

「あぁ、そうかー。うんうん、
 あれ、なんでこうなるんやろう〜、うん、でもこれもいいなぁ〜。」

といった具合に、
絵と呼応しながら、その時の様子を描き出しているようです。
最近はより自由に、いろんなことにとらわれずに、描けるようになって来た
というイケダさんは少し嬉しそうで、絵もまたのびのびとした美しさがありました。







東京で個展をするなら、最初はタンバリンがいい。とずっと思いながら、
3年越しでようやく決意して個展を開くことを決めてくれたイケダさん。
実はわたしも濱口も、ずっと昔からイケダさんのことを知っていて、
是非ここでやってもらいたいなあと思っていたのでした。

念願叶っての開催に、しみじみとしたものを感じながら、
初日、ゆったりとした気持ちで作品を鑑賞しました。








作品の他に、2017年のカレンダー、小箱、レターセット、
石膏の小さなオブジェ、ポストカードなど、グッズも豊富で楽しいです。

また、15(土)には18時より、
イシカワアユミさんの音とともに、ライブドローイングが行われます。
swan cofeeの珈琲、AO/中西ゆうこさんのお菓子の販売もあります。
1500円/1drink付き。予約不要ですので、お気軽にお越しください。

イケダさんは会期中は毎日在廊の予定となっています。
ぜひ、足をお運びください。

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イケダユーコ「flow」
2016/10/11(火)〜10/16(日)
11:00〜19:00(最終日は18:00まで)
※15日(土)はイベントの為17:00まで

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NEXT EXHIBITION>>
2016/10/18(火)〜10/23(日)
11:00〜19:00(最終日は18:00まで)
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