2018年10月30日火曜日

kanacodoggy solo exhibition 「for brave creatures」

こんにちは、スタッフの二宮です。

kanacodoggy solo exhibition 「for brave creatures」
始まっています。



kanacodoggyさんは、愛知県生まれ、静岡県在住のアーティスト。
今展が初個展となります。

「for brave creatures」というタイトルのついた今展、
この展示のために描いた新作30点あまりと、
日々描き溜めているドローイングが多数、壁を埋めています。

人間・生き物・植物を多く描きました。
大勢の人のなかの一人、側から見れば本の些細なことかもしれないけれど、
当の本人にとってはとても勇気の要る決断が、
毎日世界中のどこかで繰り返されているのだろうと思い、
そんな決断をした勇敢な者たちへの敬意を込めています。
また、時々ふと、そう言った誰かの勇気ある決断や行動がなければ、
もしかしたら自分がここでこんなふうに
過ごしていることはできなかったかもしれないと思うことがあり、
そんな過去の誰かが道を切り拓いた勇気への感謝も込めました。

人間・生き物・植物が本来備えている生命力やエネルギー、
そこから生まれる勇敢な姿を描ければと思います。

それが表れるものの一つとしての「音」も、
自身の強い興味の一つであり、
特に昨年多くの楽器の絵を描いたので、今回そちらも展示しています。
(展示解説より)







特徴的な目をした男の子や女の子が、
カラフルな色彩で描かれた抽象と具象の形の中で、
佇んんでいます。
専門学校で絵を描き始めた当初から、
このキャラクターはkanacodoggyさんの中にあり、
ずっとノートに描いたり、ラクガキのような形で描き続けていたけれど、
こうした作品として、一枚一枚の絵として仕上げ発表したのは初めてとのこと。
画面に描かれたたくさんの色や形は、
kanacodoggyさんのエネルギーそのもののように感じます。

整理しようとしても仕切れない混沌とした状況の中で、
本人たちもそれを楽しみながら一生懸命生きている、
そんな様子が伺えるように感じました。










音楽にも興味が深く、自身も楽器を演奏されるということで、
楽器の絵も数多くあります。
タイトルのつけ方にも音楽的センスを感じるところがあり、
音はkanacodoggyさんの中で大切な要素のうちの一つだということが
垣間見れます。




11/3(土)には16時より、
kanacodoggyさんのカホンとアコースティックギターのセッションもあります。
この日はレセプションとなりますので、
どなたさまもお気軽にお越しください。
kanacodoggyさんは、水曜日と土日に在廊の予定となっています。


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2018年10月30日(火)〜11月4日(日)
11:00~19:00(最終日18:00まで)



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2018年11月6日(火)〜11月11日(日)
11:00~19:00(最終日18:00まで)

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2018年10月24日水曜日

KEI SOLO EXHIBITION「ある日、巣穴に落ちた」

こんにちは、スタッフの二宮です。

KEI SOLO EXHIBITION「ある日、巣穴に落ちた」始まっています。




KEI(ケイ)さんは、1989年韓国ソウル生まれ。
現在、武蔵野美術大学大学院にて版画を学びながら、
作品を発表し続けています。
日本では初めての個展となります。

ある日、彼らの作った巣穴に落ちました。
現実の向こう。貴方の日常の裏側、感情の塊が生きる世界です。

この世界の生き物たちは、全て貴方の「感情」そのものです。
外に表せなかった気持ち、やりたかったこと、言いたかったこと等、
全部吐き出しましょう。
疲れた現実からそっと離れて、ゆっくり寛いで下さい。
(展示概要より)












メゾチント、エッチング、多色銅版、シルクスクリーンなど、
様々な版画の技法を用いて表現されたKEIさんの世界は、
共通するストーリーから成り立っています。

KEIさんの作品の中に出てくる「コムリ」という
小さくて真っ黒の生き物は、韓国語で、
元々は、虫などの小さな生き物が細かく動く様子を意味したものなのですが、
現在では、例えば、体の大きな人が小さなものをちまちまと作る様子だったり、
まだ上手に歩けない赤ちゃんが、歩き出そうとするヨチヨチした様子だったり、
小さくて可愛らしい動き、のようなことを表す言葉として使われている言葉だそうです。

その「コムリ」という様子を、KEIさんは、
普段言いたくても言えずぐっと飲み込むようなこと、
やりたい気持ちに追いつかず、できずにもどかしくいること、
そういったことを絵の中で行動してくれる存在として描いています。








コムリは、版画を始めた頃からKEIさんの中にあり、
絵が描けなくなった時も、いつも助けてくれたそうです。

KEIさんの作品の中には、「カタツムリ」や「しっぽ」も多く登場します。
それらは全て、KEIさんの中にストーリーがあり、
意味を持って存在します。
「カタツムリ」の絵の背景に描かれたコムリ語も、
意思を表す言葉としてKEIさんが開発しました。






銅版画の持つ、質感と奥行きのある表現が、物語に深みを与え、
コムリのシンプルで気の抜けた表現が、ほっとする気持ちを与えてくれます。

そんな風に、絵を描ける人は、言葉以外の方法で、
気持ちを伝えることができると言うことを、思い出させてくれます。




KEIさんは、会期中、お昼頃から在廊している予定です。
KEIさんの説明を聞きながら鑑賞するのも楽しいですし、
静かにダイナミックな表現に身を委ねるのもいいかもしれません。
ぜひ寛ぎにいらしてください。

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2018年10月23日(火)〜10月28日(日)
11:00~19:00(最終日18:00まで)

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2018年10月30日(火)〜11月4日(日)
11:00~19:00(最終日18:00まで)

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2018年10月17日水曜日

福田玲子 個展「Draw more」

こんにちは、スタッフの二宮です。

福田玲子 個展「Draw more」、始まっています。




福田玲子さんは、書籍や雑誌の装丁、挿絵などを中心に活躍するイラストレーター。
2年に1度のペースで個展を開催し、当ギャラリーでは、
初めての個展となります。

15年続けている絵日記のコーナーから始まり、
ペインティング作品、月別のハイライトを集めた絵と文章のコラージュのような作品、
釣りのコーナーと、ギャラリーを賑やかに彩っています。











日常を描いた絵日記は、食べ物の話題と、
家族で毎週末のように出かける釣りの話題が多く、
楽しさにあふれています。
リアルに描写しているわけではないのに、食べ物は本当に美味しそうで、
ダイナミックに描かれる魚は、その形や柄が的確で、
実際に魚を見ている人の描き方だなあという説得力があります。








普段はデジタルで仕事をしているという福田さん、
「人を描くのが好きで。」と言って今展の為に描かれたキャンバスの作品は
線と塗りのバランスや抜け感が心地よく、軽快です。

元々は、大学で油絵を専攻し、現代美術の勉強もしていたけれど、
自分の表現を見て欲しい、というアピールよりかは、
人の要望に応えて絵を描く方に喜びを感じることに気づき、
イラストレーターの仕事を選び、今へと繋がっていったそうです。
それは、お仕事量の多さや幅広さを見るととても納得できます。
どの絵も、力の抜け具合が絶妙で、見る人を安心させる何かを感じます。

個展を開くことを決めてから、どんな展示にするかいろんなアイデアがぐるぐると周り、
悩んだ時期もあったそうですが、
「draw more」というタイトルには
描いて描いて描きまくる、という福田さんの現状であり、
自身のこれからの意思も込められているようにも感じました。





20(土)17時からはレセプションパーティも開かれます。
福田さんは毎日お昼過ぎから在廊の予定です。
ご本人も、絵の中から飛び出してきたような、気持ちのいい方ですので、
ぜひ会場にいらして、この空気に触れてみてください。

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2018年10月 16日(火)〜10月21日(日)
11:00~19:00(最終日18:00まで)

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2018年10月23日(火)〜10月28日(日)
11:00~19:00(最終日18:00まで)

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2018年10月10日水曜日

NANDE Exhibition 「Mix Culture Typography」

こんにちは、スタッフの二宮です。

NANDE Exhibition 「Mix Culture Typography」
始まっています。







2つの言語を組み合わせ、
形づくられた文字とその意味で自由に遊ぶ
「ミックスカルチャータイポグラフィ」。
グラフィカルかつリリカルな展覧会を
外苑前タンバリンギャラリーにて開催します。
ぜひお越しください。 

画像は横に読むと、
 "MIX CULTURE TYPOGRAPHY  10.9-10.14 TAMBOURIN GALLERY"
 縦にして読むと、
 「ミックス カルチャー タイポグラフィ 一〇.-一〇.一四 タンバリンギャラリー」
 となっています。
サイトより)



一筆画家でありグラフィックデザイナーである
NANDE(南出直之)さんの、デザイナーとしては初めての個展となります。

マスキングテープやガッファーテープを用いて
壁にダイレクトに描かれた文字には、
一つの形の中に、二つの言語が含まれています。
文字の形のユニークさ、言葉の組合せの妙、
様々な角度から楽しむことができます。












NANDEさんが、ロゴマークやタイポグラフィについて初めて意識したのは
34歳の頃。
生まれ育った神奈川県茅ヶ崎市の、市のマークが好きだなあと思っていたところ、
「チ」と読めることを母親から教えてもらった時に、
「ガーーーン」と衝撃を受けたのだそうです。
それから中学2年生の時に、自分のマークを作ったことから始まり、
高校に入るとグラフィティに興味を持ち、文字の歪ませ方や崩し方、
遊び方をグラフィティから学びます。


今展では、あらかじめPCで作った文字を、テープで直接壁に描いています。
下書きをせずに、ダイレクトにラインを引いていく行為は、
職人的でありながら、非常に感覚的です。
テープの重なりや、端の処理に、手の痕跡が見え、
デジタルデータや印刷物では味わえないフィジカルな心地よさを見ることができます。








現状は、日本語(漢字・カタカナ・ひらがな)と英語(アルファベット)の2言語の組み合わせですが、
もっと多くの言語を用いて、言葉を紡ぎ出していけると思うと、
文化的な交流にも繋がり、可能性は無限大に広がるように思います。
いつかそのうち、新しい言語を開発するのかもしれませんね。

NANDEさんのもう一つの表現方法である「一筆描き」も、
全く異なる表現でありながら、
描き始めたら支持体からペンを離さない、
線と線を交差しない、という二つのルールの中で描かれるものであり、
制約があることで自分ではコントロールできない部分から生まれてくるものに、
常に新しい発見があり、その中で自由に遊ぶという面では、

どちらの表現も地続きであるように感じます。











NANDEさんは、在廊しながら、少しずつ壁に文字を増やしていく予定です。
文字をTシャツやキャップに落とし込んだアイテムも販売していますので、
合わせてお楽しみください。

初日のレセプションには多くの方がいらっしゃり、
言葉の謎解きを楽しんでいらっしゃいました。
空間全体を使ったこの場所、この期間しか味わえない展覧会です。
ぜひご体感ください。

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2018年10月9日(火)〜10月14日(日)
11:00~19:00(最終日18:00まで)

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NEXT EXHIBITION>>
2018年10月 16日(火)〜10月21日(日)
11:00~19:00(最終日18:00まで)

※レセプションパーティー 10月20日(土) 17:00~19:00


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