こんにちは、スタッフの二宮です。
KEI SOLO EXHIBITION「ある日、巣穴に落ちた」始まっています。
KEI(ケイ)さんは、1989年韓国ソウル生まれ。
現在、武蔵野美術大学大学院にて版画を学びながら、
作品を発表し続けています。
日本では初めての個展となります。
ある日、彼らの作った巣穴に落ちました。
現実の向こう。貴方の日常の裏側、感情の塊が生きる世界です。
この世界の生き物たちは、全て貴方の「感情」そのものです。
外に表せなかった気持ち、やりたかったこと、言いたかったこと等、
全部吐き出しましょう。
疲れた現実からそっと離れて、ゆっくり寛いで下さい。
(展示概要より)
メゾチント、エッチング、多色銅版、シルクスクリーンなど、
様々な版画の技法を用いて表現されたKEIさんの世界は、
共通するストーリーから成り立っています。
KEIさんの作品の中に出てくる「コムリ」という
小さくて真っ黒の生き物は、韓国語で、
元々は、虫などの小さな生き物が細かく動く様子を意味したものなのですが、
現在では、例えば、体の大きな人が小さなものをちまちまと作る様子だったり、
まだ上手に歩けない赤ちゃんが、歩き出そうとするヨチヨチした様子だったり、
小さくて可愛らしい動き、のようなことを表す言葉として使われている言葉だそうです。
その「コムリ」という様子を、KEIさんは、
普段言いたくても言えずぐっと飲み込むようなこと、
やりたい気持ちに追いつかず、できずにもどかしくいること、
そういったことを絵の中で行動してくれる存在として描いています。
コムリは、版画を始めた頃からKEIさんの中にあり、
絵が描けなくなった時も、いつも助けてくれたそうです。
KEIさんの作品の中には、「カタツムリ」や「しっぽ」も多く登場します。
それらは全て、KEIさんの中にストーリーがあり、
意味を持って存在します。
「カタツムリ」の絵の背景に描かれたコムリ語も、
意思を表す言葉としてKEIさんが開発しました。
銅版画の持つ、質感と奥行きのある表現が、物語に深みを与え、
コムリのシンプルで気の抜けた表現が、ほっとする気持ちを与えてくれます。
そんな風に、絵を描ける人は、言葉以外の方法で、
気持ちを伝えることができると言うことを、思い出させてくれます。
KEIさんは、会期中、お昼頃から在廊している予定です。
KEIさんの説明を聞きながら鑑賞するのも楽しいですし、
静かにダイナミックな表現に身を委ねるのもいいかもしれません。
ぜひ寛ぎにいらしてください。
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2018年10月23日(火)〜10月28日(日)
11:00~19:00(最終日18:00まで)
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2018年10月30日(火)〜11月4日(日)
11:00~19:00(最終日18:00まで)
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