2014年7月2日水曜日

鳴海テヨナ個展「ニューヨークチーズケーキを食べました初めてでしたお寿司屋でした」


こんにちは、スタッフの二宮です。

鳴海テヨナ個展「ニューヨークチーズケーキを食べました初めてでしたお寿司屋でした」
始まっています。




鳴海テヨナさんは、イラストレーターであり美術家。
大阪で活動していましたが、現在東京在住で活動をしています。

この不思議で長い展覧会タイトルは、ときどき頭の中をよぎり、
呪文のようでなんだかクセになるなぁと思っていたら、
短歌なんです、ということでした。





空き箱の裏や封筒、包装紙、プリントの裏などに描かれた絵が
整然と並んでいます。
描かれているものは、何とも言えない不思議な空気をはなっています。
具体的過ぎるもの、関連性があるようでないようなもの、
見ていると、ぽっかり、ハテ?といった気持ちになります。
かっこいいもの、かわいいもの、おもしろいもの、タッチも様々です。

そうして、お決まりのように、

「どうしてこれを描いたんですか?」
「どういう意味があるんですか?」
「これは、なに?ですか?」

といった質問を投げても、

「自分でもよくわからないんです。」
「たとえば、トンボを描こうと思って描くときと、
 なにも考えずに描くときとあります。」
「意味は、ないです。」
という答えが返って来ます。


逆に、お弁当箱の絵が桜吹雪に見えて、和を感じますねえ〜、とか、
「戦場」と「クリスマス」の並びは、やっぱりあの曲を意識してるんでしょう?
なんていってみると、
「あ、それいいですね!そういうことにしよう!」などと返って来ます。




「描くことは楽しくて、やっほーって思いながら描いてるんです。」

「絵を見てもらうのは、めちゃくちゃ恥ずかしい、
 裸を見られてるみたいに恥ずかしい、
 でも、家でひとりで描いててもしょうがないし、
 前に進みたいから、見てもらいたいと思って個展を開くことにしました。」


イラストレーションの世界、アートの世界と、
自分がこれから向かっていく方向について大いに悩んでいるテヨナさん。
絵に対していろいろと意味を聞きたくなるけれど、
明確な言葉で説明されるともしかしたらそこで想像が終わってしまって、
魅力を感じなくなるのかもしれません。
行き先も、明確ではないけれど、どこかへ進もうとする姿に、
共感できるところがありました。




会期中は、終日在廊しながら、なにかしら制作していますというテヨナさん、
絵も、まだ家に山ほどあるそうで、これから作品も増えていくようです。

わたしもうまく説明できませんが、なにかを見た、といった気持ちになります。
是非この感覚を味わいにいらしてください。

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鳴海テヨナ/ニューヨークチーズケーキを食べました初めてでしたお寿司屋でした

2014/07/01(火)〜07/06(日)
11:00〜19:00(最終日〜18:00)

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