2018年6月20日水曜日

鈴木理子「すべては幻 〜Tout est une illusion〜」

こんにちは、スタッフの二宮です。

鈴木理子「すべては幻 〜Tout est une illusion〜」
始まっています。




鈴木理子さん、2011年の8月にタンバリンギャラリーで初めての個展を開催してから
7年ぶりの個展となります。
7年前の作風とがらりと変わり、今展ではモノクロームの世界が広がっています。




 


ギャラリーをお借りして個展を開くのは実に7年ぶりです。
7年前と違うのは、モノクロで風景を普通に描いていることです。
手さぐりで色々な手法で描いてみましたが、
彩色は見ている人の想像力に任せて、風景をそのまま描くのがしっくりくるとわかり
敢えてモノクロで制作しております。
死が訪れると、見てきたものはすべて幻になる。
だからこそ、目に映るすべてはうつくしい。
生きていることはそういうことじゃないかという思い、
自分なりに描いてみました。
(作品解説より)


コントラストの強い白と黒の世界は、光が強ければ強いほど、影が濃くなり、
その両方を表現するために、どちらも欠くことのできない関係性があります。
「彩色を見る人に任せている」という理子さんの描く世界は、
たった2色でありながら、白と黒の色彩の、
強さ、優しさ、柔らかさ、混ざり方、滲み具合によって、
深度が増し、ぐっと絵の中に引き込まれて行くのです。








見て来た風景を写真に撮り、それを一度モノクロの状態にしてから
描くというスタイルは、とても淡々としていて、
感情を排しているかのようにも見えますが、
見ていると、目の奥にじんわりと涙が滲んでくるような気持ちになるので
不思議です。
それがやはり、実際に見えているもの以上のものを描くことができる
絵の魅力なのだなと感じます。




初日は、お知り合いのイラストレーターの方々や、恩師など、
多くの方がいらして、レセプションパーティも賑やかに行われました。
理子さんは、以下の日程で在廊の予定です。

20(水)13:00〜19:00
21(木)18:00〜19:00
22(金)18:00〜19:00
23(土)13:00〜19:00
24(日)全日

ぜひ、絵の前に立って、静かに物語る世界と対峙してみてください。


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2018年6月19日(火)〜6月24日(日)
11:00~19:00(最終日18:00まで)

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JÖRGEN AXELVALL/DAISUKE HAMADA/KLEINSTEIN

2018年6月26日 (火) - 7月1日(日)
11:00~19:00(最終日18:00まで)

*オープニングレセプション 6月26日(火) 18:00 - 20:00
*会期中に関連イベントの開催を予定しています。

キュレーション:株式会社クラインシュタイン

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