チャンキー松本 個展「The Dock of The Bay」始まっています。
1967年香川県生まれのチャンキー松本さんは、
切り似顔絵師、イラストレーター、絵本作家、音頭歌手など、
たくさんの芸を持ち、日本各地で活躍しています。
今展は、3年ほど前に鳥取県で出会った因州和紙がきっかけで作り始めた
貼り絵の作品を中心に、新旧含め50点ほどの貼り絵の作品、
またチャンキーさんの得意芸であるハサミ1本で紙を切り抜いて描く
有名人の切り似顔絵も、飾りきれないほどに展示しております。
展覧会のタイトルは、ソウルミュージックの名曲「The Dock of The Bay」から。
「唄の中では『港で暇をつぶす男』が主役。それがええなあ〜と思いました。
瀬戸内海の港町で生まれた私は港の風景に心惹かれます。
港は暇をつぶす場所としてはもってこいなところです。」
と入り口の挨拶文にあります。
美しい色合い、グラデーション、模様に染められた因州和紙をハサミやカッターを使って切り、
何層も貼り込んでいくと、次第に絵が立体的になり、奥行きが出てきます。
昼間の港の風景、海に光があたって反射している様子、街がだんだんと暮れて行く様子、
そういったひとつひとつの風景が、和紙の持つ深い色味によって
さらに味わいを増しています。
素材との出会いがこれらの作品を生んだというのも、味わい深いエピソードです。
チャンキーさんは、たくさんの芸を持っていますから、
日本各地から呼ばれることも多く、まさに旅芸人のように、
カバンに道具や材料を詰めて、日本中を行脚します。
旅先で見た風景、また実際に滞在しながら制作した作品は
どこか憂いを帯びていて、旅人の目線であり、
情感たっぷりに訴えてくるものがあります。
チャンキーさんは実は、タンバリンの創設者、永井宏ともずいぶん昔から親交を持ち、
ライブをしながら一緒に旅をしたそうです。
「永井さんのイメージは『海辺』。
貼り絵のそこらかしこに永井さんが立っているような気がします。」
タンバリンがちょうど8年目を迎えたこのタイミングで、
チャンキーさんの絵の中に、永井宏を見られたこと、とても感慨深いです。
貼り絵の作品には、永井と一緒に本を作っていた文筆家、村椿菜文さんの言葉が、
ところどころに添えられています。
「村椿さんの言葉は、すーっと出て来て入ってくるから、気持ちええなー。」
とチャンキーさん。
6/9(金)19:00より
村椿菜文さんのポエトリーリーディングとチャンキーさんの影絵のショーもあります。
予約不要で入場無料(投げ銭方式)ですので、この機会にぜひ。
それから、下描き無し、ハサミ一本で切り抜いて行く有名人切り似顔絵も必見です。
チャンキーさん在廊中、希望の方には、
切り似顔絵もその場で実演してもらえますので、ぜひ体験してみてください。
チャンキーさんは、ご本人そのものが作品です。
ものすごく元気をもらえます、
チャンキーさんは毎日在廊しておりますので、
どうぞ会いにきてくださいね。
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2017/06/06(火)~06/11(日)
11:00~19:00(最終日18:00まで)
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NEXT EXHIBITION>>
<session cafe vol.1>
2017/06/13(火)~06/18(日)
11:00~19:00(最終日18:00まで)
【参加作家】
在本彌生 飯田淳 植田まほ子 瓜生太郎 オカダミカ
小野村望 片山なのあ 河井いづみ かわむらともみ 京極あや
鈴木綾乃 竹内トモミ 水沢そら ミナミタエコ
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