.m.Armellino 「into the MASK」、始まっています。
.m.Armelino(ミカエル・アルメリーノ)さんは、
ソウル在住のフランス人アーティスト。
フランスの美術大学でアニメーションを学び、
アニメーションを仕事としていた彼は、
3年ほど前からアーティストとしての活動を始めます。
写真に写された風景を紙に描き、
立体にしたポップアップ、ロボット(マスクをしたアーティスト本人)、
水彩画やモノクロームのグラフィック、
彼が描き出すのは、
親しみやすさの中に不思議な孤独感が漂う詩的な世界です。
彼が描き出すのは、
親しみやすさの中に不思議な孤独感が漂う詩的な世界です。
(サイトより)
マスクをつけロボットと扮したアルメリーノ本人、
建物、建物の中にいる人たち、など
レイヤーごとに描かれた世界を重ねて見ることで
建物、建物の中にいる人たち、など
レイヤーごとに描かれた世界を重ねて見ることで
ひとつの立体的な空間を視体験できるポップアップは、
角度を変えるたびに、様々なものが見えてきます。
「ひとつの絵を長い時間かけて見てほしい。」
と思ったときに、この方法を思いつき、作画から組み立てまで
すべてハンドメイドで本人が制作しています。
下書きをせず、イメージが固まってから描き始める
モノクロのインク画、水彩画は、
アルメリーノ本人の心象風景や、ここ10〜15年間で感じてきた
「Internet-holic(ネット中毒)」「Smartphone-holic(スマホ中毒)」
による、ミスコミュニケーションについて、風刺的に描いています。
まるでマスクをかぶっているように、
本当のところは何を思っているのかわからない、
また会いましょう!と言ってもなかなか次に会うことは少ない、
など、現代におけるコミュニケーションのむずかしさは、
国や言葉に関係なく、ずっと感じ続けていることだと本人は言います。
そうであれば、自分はリアルなマスクをかぶって、
コミュニケーションを図って行く、といった発想から、
ロボットであるアルメリーノは生まれました。
「街の中を歩きたいので付いて来てほしい」というので、
初日に1時間ほどギャラリーを抜け出して、
ロボットアルメリーノと原宿の街を歩きました。
すれ違いざまに、わー!かわいい!とか、かっこいい!とか、こわーい!など、
と声をあげる人、写真を撮る人、ちらっと目だけで彼を追う人、
すれ違ったあとに振り返ってみる人、
まったく気がつかない人、気がつかないふりをする人、
など、人によって反応が様々で、
人はこのように他人のことを見ているのか、というのがよくわかるようで、
とても面白い体験でした。
そしてロボットに扮しているアルメリーノは
リアルアルメリーノよりも、堂々とコミュニケーションを図りに行っているのが
とても象徴的でした。
今年の始めに「作品を見てほしい」と、
アルメリーノは突然ギャラリーにやってきて、
いくつかのポップアップを次々に広げてみせてくれました。
その後、ここのギャラリーがとても気に入ったので展示をしたい、
と連絡があり、今展を開催する運びとなりました。
アルメリーノはたったひとりで、通訳もいないし、
わたしは英語がうまく話せないので、無事に開催できるのか不安な部分もありましたが、
そういったことも、実際に顔を合わせて話すこと、
伝えようとする気持ちを持っていることで
コミュニケーションがうまくいく、ということを
実際に体験することができました。
アルメリーノは、毎日ギャラリーにいます。
1週間という限られた時間ですが、ぜひ会いに来て、
言葉を交わされてみてください。
13(土)にはレセプションパーティも開かれます。
こちらも、どなたでもお越し頂けますので、この機会にぜひお越しください。
追記ですが、
彼が以前手掛けたBjorkのミュージックビデオを教えてもらいました。
どうぞご覧ください。
どうぞご覧ください。
2017/05/09(火)~05/14(日)
11:00~19:00(最終日18:00まで)
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
2017/05/17(火)〜 05/28(日)まで
春期休廊とさせていただきます。
春期休廊とさせていただきます。
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
NEXT EXHIBITION>>
寺田順三×新木聡「座る絵、見る椅子」
2017/05/30(火)〜06/04(日)
11:00~19:00(最終日18:00まで)
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
0 件のコメント:
コメントを投稿