2017年11月22日水曜日

加納成浩 銅版画展「Nothing Really Blue」

こんにちは、スタッフの二宮です。

加納成浩 銅版画展「Nothing Really Blue」始まっています。



グラフィックデザイナーの仕事を長くされていた加納成浩さんは、
2年半ほど前から銅版画を始めます。
初個展となる今展は、大小含め、30点あまりがギャラリーの壁に並んでいます。















無造作に切った銅版の形を元に人間の顔を描いた「MASK」というシリーズ、
深い森のなかに表れてくる不思議な生き物たち、
神話に登場するような架空の生き物、
人の様な植物の様な、抽象と具象を行き来するものたち、
加納さんの頭の中に広がる奥深い世界が、
画面上に表れています。

版に描き、引っ掻いて傷をつけたり腐敗させたり
刷った紙を一度燃やしたり、刷り具合が気に入るまで何度もやり直したり、
一つの絵が完成するまでにも、いくつもの行程があり、長い時間を要します。
その時間の幅や、奥行きまでもが、伝わって来て、
こっくりと、長い時間絵の前に佇んでいる自分がいます。







会場に流れる音楽は、加納さんが制作しているときにいつも聞いているという
「Penguin Cafe Orchestra」だそうで、
展覧会のタイトル「Nothing Really Blue」も、
Penguin Cafeのアルバムのタイトルから付けており、
Penguin Cafeをモチーフにした作品もあります。
どこか陽気で少しさみしげで、おとぎ話のような加納さんの作品と呼応するように、
音楽がとても馴染んでいました。









もともとは、絵を描いていたという加納さんは、
グラフィックデザインの仕事をするようになってからは、
全てデジタルでの作業となり、
その反動から銅版画を始めた、とおっしゃいますが、
ずっと加納さんのなかに眠っていた世界の扉が、
少しずつ開いて、表に出て来たようです。




淡々と物語る加納さんも、とても素敵な方ですので、
ぜひいらして、言葉を交わされてみてください。
加納さんは、毎日在廊の予定となっております。

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2017/11/21(火)~11/26(日)
11:00~19:00(最終日18:00まで)

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NEXT EXHIBITION>>
2017/11/28(火)~12/3(日)
11:00~19:00(最終日18:00まで)

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