「光用千春 個展/あ~ん展」始まっています。
本展は、昨年末に、タンバリンギャラリーの5周年特別企画として
第三弾です。
光用千春さんは、1986年神奈川生まれ。
美術大学の学生時代から、言葉と絵を用いた表現方法で制作を行っており、
「あ〜ん展」と名付けられた本展は、
「あ」から「ん」の50音(46文字)から始まる言葉と絵が、
本がめくられたような状態で、1ページずつ、壁に並んでいます。
実際に、作品の形にしたのは、個展の開催が決まってからですが、
いままで、気に留めてメモをしていた言葉のなかから抽出し、
言葉から先に生まれたもの、絵から先に生まれたもの、様々に、
50音の言葉と絵が、壁に整然と並んでいます。
言葉はどれも短く、絵はシンプルで、ストレートに響いてきます。
ふと、目にとまった言葉と絵は、小さく心をつかんで、離しません。
初個展の企画に応募してきてくれた光用さんと、昨年末、面接をしたとき、
「どうして個展を開きたいと思ったのですか?」
とこちらから投げかけた質問に、
「ここにいるよー、って言いたくなっちゃったんです。」
と言っていたことがずっと心に残っていて、その話をもう一度すると、
「(手を振って)おーい、ここにいるよー。って。言いたくなったんです。
年を取ったからかなぁ。年を取っていろんなことが
わかってきたからかもしれないです。」
それは、さみしさとか、自己主張ともちょっと違う感じがして、
日々感じていること、いままで自分の中に留めていた、
光用さんが大切にしているものを、
光用さんが大切にしているものを、
言葉として人へ伝えたくなったのかな、という風に思いました。
「できるだけ、普通の言葉で書きたいです。」
と、にこにこしながら話す光用さんから、
言葉と絵は、すーっと出て来ているようです。
言葉と絵は、すーっと出て来ているようです。
そして、いま少しいい状態で、その感覚が少しずつ外へ
開かれていっているような感じがしました。
開かれていっているような感じがしました。
「心が閉じているときに作ったから『逆平成』です。」という過去の作品や、
卒業制作で制作し、文化庁メディア芸術祭コママンガ部門で審査員推薦作品を受賞した
『こどものころから』も、じっくり読むことができます。
そして、今回の「あ〜ん展」より、<あかさたなはまやらわ〜ん>の
11の言葉と絵を文字を掲載したZINEも販売しています。
光用さんは、会期中、毎日在廊しながら、部屋の片すみでマンガを描いています。
そして、ギャラリーをふたつにわけた手前の部屋では、
竹浪音羽さんの「ホップステップジャンプ」展が開催されています。
ふたりは、今回の企画で初めて顔を合わせ、表現方法や、
その内容も全く異なるのですが、どことなく共通する温度をもっています。
同時にこの場所で、見られる心地よさをぜひ感じていただきたいです。
どうぞこの機会に、ふたつの個展を、あわせてお楽しみください。
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TAMBOURIN GALLERY Presents
2015/03/24(火)〜03/29(日)
11:00〜19 :00(最終日〜18:00)
*同時開催 竹浪音羽「ホップステップジャンプ」
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