こんにちは、スタッフの二宮です。
「飯田萌 個展/体内遊び」始まっています。
本展は、昨年末に、タンバリンギャラリーの5周年特別企画として
「初個展・企画」を募集し、多数の応募の中から入選した方の企画展、
第二弾です。
飯田萌さんは、映像、イラスト、絵画など、ジャンルにとらわれず、
幅広い表現方法で作品を制作しています。
本展「体内遊び」は、絵画作品、アニメーション上映、
また、好きなテレビ番組宛に送った1000枚のハガキ等を一同に展示するという、
3つのコーナーに分かれています。
「皮遊び」と名付けられた作品は、個展タイトル「体内遊び」から派生しており、
女性の身体を描く素材として、皮膚っぽさを出すために、シリコンを使用しています。
シリコン製の皮膚同士を針と糸で縫い合わせる様子は手術を思わせて、
生々しく艶っぽく、独特な色気をはなっています。
「考えている時間がながく、作るまで時間がかかるんです。」
という飯田さん。シリコンは以前、仕事で使用した事があったものの、
自身の作品で扱うのは初めてで、何度も失敗を繰り返しながら、
素材の特性を生かしつつ、自分なりの方法で作品を完成させています。
もうひとつのコーナーは、ギャラリーを縦断するように、大量のハガキが並んでいます。
飯田さんが22歳の頃、お笑い芸人の「さまぁ~ず」が大好きで、
さまぁ〜ずの人気テレビ番組「モヤモヤさまぁ~ず」に、一日一枚、ハガキを送ることを始めました。
週に一度の放送を楽しみに、番組を録画して、一時停止しながら1週間分のハガキを書き、
一日一枚投函する、ということを続け、最初は365日を目標にしていたのが、
365日終わってみると、「ハガキを書かない」ということがさみしくなり、
またそのタイミングで番組のウェブのコーナーで紹介してもらえた嬉しさもあり、
引き続き1000枚続けることにしたのだそうです。
最初の頃は、自己紹介も交えつつ、グッズの提案や、番組に関しての感想、
たわいもない質問があったり、印象に残ったシーンのイラストがあったりで、
ハガキから伝わるテンションに、飯田さんの純粋な思いが見て取れます。
気合いが入りすぎてなく、たんたんと話しかけるような、
遠くにいる片思いの人にお手紙を送り続けているような感じがして、
好きという気持ちはなによりも強いなーと思いました。
もちろん、今回の個展の案内も、ファンレターの送り先に、送ったそうです。
「モヤモヤさまぁ〜ずが来てくれたらいいなぁ〜」(飯田さん談)
「モヤモヤさまぁ〜ずが来てくれたらいいなぁ〜」(飯田さん談)
ラブホテルを思わせるピンクのカーテンをぬけると、映像のコーナーへ続きます。
新作の超短編作品含め、全9作品のアニメーションは、
切り絵アニメーションで制作した『臓器大学』
エイリアンをデザインしたH・R・ギーガーへ捧げる『1940-2014』
シンガーソングライター遠藤賢司さんの曲へアニメーションをつけた
『僕は国宝』『おはよう、こんにちは、こんばんは、おやすみ』
など、映像作品を作る場合でも、手法やテーマ、絵のタッチにとらわれず、
そのときそのときの、自分にしっくりくる方法で、
飯田さんの中にある大切な世界を表現しています。
また、映像コーナーの脇には、アニメーションで登場するキャラクターが
フィギュアとして展示されており、暗闇に浮び上がって、いまにも動き出しそうです。
好きな世界に、純粋に没頭し、作品へと昇華させる飯田さんのエネルギーは突き抜けていて、
観る側に大きく響いてきます。
そのまっすぐな姿勢に、気付かされるものがたくさんありました。
初日のオープニングには、大勢の方がいらっしゃり、
映像コーナーは満員御礼の状態となりました。
飯田さんは、木曜日を除き、
時間はそれぞれですが、毎日、ギャラリーへ顔を出してくれるそうです。
ぜひ足をお運びいただいて、独特な世界にふれてみてください。
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NEXT EXHIBITION>>
TAMBOURIN GALLERY Presents
2015/03/24(火)〜03/29(日)
11:00〜19:00(最終日〜18:00)
TAMBOURIN GALLERY Presents
光用千春「あ~ん展」
【初個展・企画】入選展
2015/03/24(火)〜03/29(日)
11:00〜19 :00(最終日〜18:00)
光用千春「あ~ん展」
【初個展・企画】入選展
2015/03/24(火)〜03/29(日)
11:00〜19
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