TAMBOURIN GALLERY Presents 「南田真吾展 / CUTSCAPE」
始まっています。
本展は、昨年末に、タンバリンギャラリーの5周年特別企画として
「初個展・企画」を募集し、多数の応募の中から入選した方の企画展、
第一弾です。
南田真吾さんは、1993年生まれ。
京都造形芸術大学にてイラストレーションを学びながら、
大阪、京都を中心に活動しています。
本展のタイトル「CUTSCAPE」は、「cut=切る」「
絵を見た友人の「風景をちぎったみたい」という言葉から着想を得て造った言葉だそうです。
段ボールを適当にちぎったものへ、海外の古い旅行系雑誌から選んだ風景を、
アクリル絵の具で濃く描いています。
まるで古い絵葉書を見ているような既視感に懐かしさを覚えますが、
ダイナミックな作風、風景の切り取り方が気持ち良く、清々しいです。
もう何年もこのスタイルで描き続け、これからも世界中の風景を切り取り
続けて行くのかしら、と想像してしまいますが、
南田さんが、この作風で描き始めたのは、昨年の夏頃。
普段は、アクリルもほとんど使わず、
ドローイングやアニメキャラクターのような作風で
イラストレーションを描いています。
「自分はどうしてもカッチリまとめてしまうところがあるので、
ラフな形の段ボールに描くことで、そこから一度、脱しようとしました。」
「飽きやすいというのもあるんですが、ひとつのスタイルにこだわらず、
いろんな作風でイラストレーションを描きたいです。
個展に行くごとに作風が全部ちがっていて、同じ人の絵とは思えないような、
多重人格みたいな。笑。でもそれで成立するには、どの作風でも
クオリティが高くないといけないんですけどね。」
と、南田さんは言います。
イラストの最終的なかたちは印刷物にある、と考える南田さんは、
「印刷された図版(イラストレーション)を見て、
自身で絵を描き、最終的に、印刷物に落とし込む。」
ということを、この個展で実践しています。
会場には、原画と共に、印刷されたものもあり、
全25種各3部限定で販売もしています。
このシリーズを描いていく中でも、描き方や構図や段ボールのちぎり方が変化しており、
より洗練されていく過程が見てとれます。
大学で学ぶ中で、いろいろな方の影響を受け、うまく取り入れながら、
自身で考え、各々のスタイルが断続的、同時多発的に進化していく様子は面白く、
これからどのようなイラストを描いていくのか、
気になって仕方がありません。
「いい絵を描いていたいです。」というのが南田さんの素直な言葉で、
そこに、描く側、見る側とのコミュニケーションがあり、
心地よさを感じるのだと思いました。
オープニングには、京都からのご友人や、大学の先生などが集まり、
言葉を交わし合いながら、いい雰囲気が流れていました。
また、「初個展・企画」第二弾、3/17よりスタートの飯田萌さん(写真右)、
第三弾、3/24よりスタートの光用千春さん(写真左)も揃いました。
(光用さんと同時開催の竹浪音羽さんは、残念ながら来られなかったのですが、)
南田さんは、会期中は東京へ滞在し、気になるギャラリーや展示を回りつつ、
毎日在廊の予定となっています。
ぜひ、足を運んでみてください。
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TAMBOURIN GALLERY Presents
【初個展・企画】入選展
11:00 ~19:00 (最終日~18:00)
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TAMBOURIN GALLERY Presents
【初個展・企画】入選展
2015/03/17(火)〜03/22(日)
11:00〜19:00(最終日〜18:00)
*レセプション 03/17(火)18:00〜20:00
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