こんにちは、スタッフの二宮です。
「竹浪音羽 個展/ホップステップジャンプ」始まっています。
本展は、昨年末に、タンバリンギャラリーの5周年特別企画として
「初個展・企画」を募集し、多数の応募の中から入選した方の企画展、
第三弾です。
竹浪音羽さんは、1989年静岡生まれ。
5年程前から絵を描くことを始め、肌色のアクリル絵の具と、
ブルーのカラーペンを使用して、女の子を描くようになったのは2年前。
以来、少しずつ変化していきながら、いまのスタイルで、女の子を描き続けています。
薄い肌色に、赤みをおびた手先、足先、
ブルーの髪の毛やスカートの裾は、カラーペンを水でにじませて描いており、
透明感と浮遊感がたっぷりです。
身体、手、足、髪の毛が、上へ下へと伸びている女の子は、
浮かんでいるような、昇っているような、落ちていっているような、
さみしそうで、かなしそうで、清々しく少し笑っているようでもあります。竹浪さん自身のまとう雰囲気と、絵の中の女の子はどことなく似ていて、
この子は竹浪さん自身なのかと尋ねてみると、
少し考えたあと「自分の象徴のようなものかも、しれません」と、返ってきました。
でもほんとうはもっと違うところに行きたくて、
絵だと、飛んだり、浮いたりできるから。重いものも切り離して、軽くなったり。
絵を描くときは、いつもたのしいです。」
「嫌なこと、暗いことがあって、それをそのまま絵に出すと見る人もつらいから、
なるべく軽く、かわいくなるようにしています。
マイナスのものを隠したまま、明るいことだけを描くことはできないから、
描くことで、自分にあるそういう気持ちをもう一度知って、
その気持ちも大切なんだなぁと感じています。」
と、様々な気持ちは描くことで昇華され、いったん身体から離れて、
目の前に浮かんでいるものを竹浪さんは見ているのかな、と感じました。
作品とともに、竹浪さんが用意してきている過去のドローイングブックを見ていると、
気持ちはくすぶっていて、はちきれそうで、
混乱しながらなにかを探している様子が見て取れて、
そういう時期を経て、いまにたどり着いたのだと思うと、
いま描かれた女の子たちが、よりいっそう、のびのびと気持ち良さそうに
見えてきました。
そのまま回転しながら扉の外へ出て行きそうです。
手のひらに小さくおさまる、プラ板に描かれた女の子たちは、
一部、ブローチとなって身に付けられるものもあります。
そして、ギャラリーをふたつにわけた奥の部屋では、
光用千春さんの「あ〜ん」展が開催されています。
ふたりは、今回の企画で初めて顔を合わせ、表現方法や、
その内容も全く異なるのですが、どことなく共通する温度をもっています。
同時にこの場所で、見られる心地よさをぜひ感じていただきたいです。
どうぞこの機会に、ふたつの個展を、あわせてお楽しみください。
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TAMBOURIN GALLERY Presents
2015/03/24(火)〜03/29(日)
11:00〜19:00(最終日〜18:00)
*同時開催:光用千春「あ〜ん展」
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原優子縫いぐるみ作品展 / 窓辺のキオク。
2015/03/31(火)〜 04/05(日)
11:00〜19:00(最終日〜18:00)
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