阿部智由樹 写真展「ふつうの」女、始まっています。
阿部智由樹さんが「ふつうの」女、というテーマで写真を撮りはじめてから
2年半。
今展には、11名の女性の、17枚の写真が展示されています。
その被写体のほとんどが、あらかじめ会ったことのない人、です。
被写体となるのは、SNSで見つけた人たち。
阿部さんはそこから気になる人、できるだけ「ふつうの」人へ
コンタクトを取って会いに行き、
「心ここにあらず」という指示のみで、
街を歩きながら約2時間で100枚程の写真を撮るそうです。
どの女性も、一枚壁をつくっているような、少し冷ややかな目線で
しかししっかりとカメラの方を見ています。
その様子に、なにかしら感情的なものを読み取ろうと試みますが、
具体的なことはわかりません。
「写真を純粋に見てもらいたいので、ストーリーや感情的なものは持たせていない」
のだそうです。
感情を排除することで、被写体の女の子が本来持っている、
女性性のようなものも、ポンと浮かんでいるようにも感じます。
いかにもリアルだけれども、リアルではない
「現実っぽく見えることへの実験」と阿部さんは言いますが、
その世界にしばらく見入っていました。
写真はすべてフィルム撮影で、プリントもご自身で行っており、
被写体と知り合う方法は、SNSを利用したもので、
その選択肢の自由さに、現時代的なものを感じました。
阿部さんは、金、土、日曜日に在廊の予定となっております。
是非、お運びください。
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阿部智由樹「ふつうの」女
2016/03/01(火)~03/06(日)
11:00〜19:00(最終日〜18:00)
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