「GROUP EXHIBITION ニューレトロ」始まっています。
4人によるグループショウです。
山本さんが発起人、またキュレーターとなり集めたメンバーは、
イラストレーションやアニメーションの制作を行う
全員1990年代生まれのニューカマーです。
過去への共感や反感を意図、あるいは意図せずにアウトプットした
四人の作品は新しくも懐かしい時代のムードを纏う。
本展により貴方は過去と現在の美意識を行き来するだろう。
その新たな感覚を僕らは「ニューレトロ」と呼ぶことにした。」
DMより。
純粋に作品のファンで、自分が見たいと思える展示をしたかった
という山本さんが集めたメンバーは、
結果的にどこかしら「レトロ」的だという共通項があったようです。
ふとんのようなマシュマロのような分厚いものから離脱し浮遊していく、
心地よい空気感のあるアニメーションを制作した芳賀さんは、
「もともと古いものが好きで、いつも目にとまるものだったりします。」
と言い、
気になった風景、物体をきちんと描き込んだカラーの作品と、
スケッチを拡大し転写したモノクロの作品を展示している南田さんは、
「絵の描き方が、オールドスクールであったり、クラシック的だと
よく言われるのでその部分がレトロなのかもしれません。」と言います。
80年代のテレビアニメでよく見られた、CMに入る前のジングル的な短いアニメーションを
制作した永井さんは、
「登場人物の関係性がこれを見るだけですぐにわかる」というところに注目し、
普段の作品とは全く異なるテイストでの今回の表現をしています。
一番わかりやすく「レトロ」的である山本さんの描く女性は、
艶っぽい唇に大きな瞳、太い眉毛や細い体で、エアブラシのようなぼかし感で
デジタルで描かれています。
懐かしいけれど見た事のないような違和感に新しさを感じます。
4人をまとめて「ニューレトロ」と呼ぶことに、一見違和感を覚えるかもしれませんが、
そこには、インスピレーション元がレトロであったり、
表現方法がレトロ、趣味志向がレトロ、
物事の本質へ向かうためのレトロであるなど、様々な捉え方のレトロが存在しています。
時代の感覚は世代によって変わりますが、
古いものが新しく、新しいと思っていたものが古く、
その行き来によってまた新しいものが生まれる、循環していく様子は
とても興味深いです。
「ニューレトロの解釈は人それぞれで良いと思います。」と山本さんは言います。
様々な見方で、多くの方に見て頂きたい展示です。
是非お運びください。
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2016/03/15(火)〜03/20(日)
11:00〜19:00(最終日〜18:00)
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岡村祥男 イラストレーション展 「 LOG: 夏のぼうけん 」2016/03/22(火)~03/27(日)11:00~19:00(最終日~18:00)
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