2015年12月2日水曜日

齋藤州一個展「プリズム」

こんにちは、スタッフの二宮に代りまして濱口です。 齋藤州一個展「プリズム」始まっています。


出版社のインハウスデザイナーから2013年フリーのイラストレーターになり
 デジタルドローイング一筋に克明でグラフィカルな
動植物、環境風景等を描き続けています。
 肉筆の描写に対してデジタル処理の表現は その自在さゆえ
技法やアプリケーションの話題が先行してしまいますが
 「プリズム」展では、現実の社会情勢や情報の中で
個人がどうしても感じてしまう「負の力」の浸透に対して
日常の原点でもある「見る」「話す」「聞く」をテーマに
どのように現れて来るのかを表現することで
今迄のデジタルドローイングからの脱出を試みているようです。
少し説明が重くなりましたが よりエモーショナルな表現への挑戦に違いありません。


また素材に動的なエネルギーを付け加えることで
イメージの不思議さとサイケデリックな変化、3次元的な 空間の創造へと、
新たな挑戦をしています。


このようにテーマ的な事への挑戦と並行して
今の印刷技術への探求によって、表現の拡大をも目指しているようです。

*特に次世代のインクとも呼べそうな、UVインクジェット印刷と紙の選択という新たな表現力への探求は必見です。
*UVインクとは、紫外線硬化インクともいわれます

生活の中での些細な事柄も、
手に取る事であらたなきっかけになる事をシンボリックに表現したり
REINCARNATION(輪廻)という壮大なテーマの連作や
小型の装飾額に入ったドローイングは何か日常にある
邪気を捉えてくれるようなイメージで構成されて
デジタルワールドのまさに自在な世界を身近に体験できます。


5000点もの図録を収めた「動物と植物の素材集」 DVD付 
グラフィックアーカイブ(インプレスジャパン社)という本の著者としても活躍中です。



齋藤州一さんは 毎日在廊の予定です。

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