「原口アキヒコ /今年の終わりの風景展 」始まってます。
原口アキヒコさんは、広告代理店にてアートディレクターとして勤務後、
フリーランスのクリエイターとなり、現在、グラフィック・デザイン、写真、絵画、
など幅広く制作を展開しています。
今回は、16年前に撮ったものから最近のものまで、
原口さんがいままで取りためた風景写真の中から選んだものを、
写真と絵画の表現で、構成しています。
写真はすべて、リバーサルフィルムを使用して撮影しています。
「デジタルだと、見えなくてもいいものまで、全部写っちゃうじゃないですか。
すべてに焦点があたって、いろんなものを拾ってしまうというか。
海に映る雲の影とか、夜空の黒さとか、
木が生い茂っているところは闇のように黒く塗りつぶされていたり、
そういう方を見せたいので、性能が発達していないアナログの方法で撮ってます。」
見えないところを見せる、ということと等しいんですね。
なんだか、原口さんの写真を見ていると、
暗く色が落ちて行くところへ、吸い込まれていくような気がしました。
また、絵画の方は、撮りためた写真の中から、絵に描きたいものを選び、
下地処理をしたウッドボードに、鉛筆やパステル、アクリル絵の具で描いています。
ここでも、黒が、深く濃く、表現されていて、記憶のどこかとつながっていきます。
「写真はいろんなところに撮りに行きますね。
でも、どこでも撮れるっていうわけじゃないんです。
フィンランドやベルリンに行ったときには、ひとつも撮れなかった。
街があまりにきれいで整頓されていて、、。
もっと自分にとってショッキングなシーンを撮りたいですね。」
と、原口さん。
写真は、脳や目線と直結していて、その人が何を見てどのように感じているのか、
伝わりやすいのでとても興味深いです。
原口さんは、毎日在廊の予定です。
静かな風景の中に見られるドラマをぜひ感じてみてください。
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2000 to 2015,Landscape for The End of The Year.
2015/12/08(火)~12/13(日)
11:00~19:00(最終日~18:00)
2015/12/08(火)~12/13(日)
11:00~19:00(最終日~18:00)
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2015/12/15(火)~12/25(金)
11:00~19:00(12/21・月休廊)
さまざまな表現者による、タンバリンの響宴。
6年目の今回は、史上最多の101作家共演です。
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