「PORTRAYING BEAUTIFUL WOMEN 」始まっています。
美人を描くという生業は江戸の浮世絵、
もっとそれ以前にも遡るのかもしれない。
それだけ研究しつくされたテーマである。
しかし現代の商業美術においても
大きなジャンルの一つとして確立しているのは、
いつの時代も過去、現在、未来の美人とは何か。
男も女も躍起になって考えてきたからである。
時代と共に変化していく女性像を追う者、遡るもの者。
それを商業的な目線でアウトプットすることは、
また新たな時代の美人像を生み出している。 (山本卓実)
-DMより-
今展は、「美しい女性」をテーマに、
自身もイラストレーターとして活躍している
山本卓美さんのキュレーションによって集められた5名の作家によるグループ展です。
参加作家は、
石井嗣也さん、牛久保雅美さん、松浦シオリさん、立澤香織さん、山本卓実さん。
いずれも20〜30代の若手として活躍中のイラストレーター。
今年5月のタンバリンギャラリーでの個展も記憶に新しい牛久保雅美さん。
シンプルでさりげなく引かれた線によって描かれた女性は、
物鬱げながらもまっすぐとこちらを見ており、
視線の先のヒヤリとした感触に、心を奪われます。
ロットリングという製図などに使うペンで、細部まで丁寧に
描き込んでいく石井嗣也さん。
描かれた女性とそのまわりにあるストーリーに
想像がかき立てられ、柄の一部一部まで見入ってしまいます。
一度見たら忘れないインパクトと、
男性的な強さを見せる山本卓実さんの描く女性は、
どことなく同一人物のように見えて、
潜在意識の中にいる、ひとりの女性を追っているかのようにも見えます。
ラフの段階から、すべてCGによって描いていくという松浦シオリさん。
線の美しさ、構図の決め方、余白の美しさに、美学を感じます。
女性を描くときは、まるで自分が少年になったかのような気持ちで、
どきどきしながら描いているのだそうです。
こちらは、松浦さんとは反対に、デジタルで描かれたのかと思うほどの
塗りと線の仕上がりの美しさに、唖然とする立澤香織さんの女性たち。
少しクセのある、個性的な女性たちが並びます。
人それぞれに、好みの女性がいるように、
美しい女性、という概念も人それぞれです。
まったく異なるテイストで描かれた女性たちのバリエーションも面白く、
人が人を描くということの、どこまでも広がって行く可能性に
興味はつきません。
さて、9/10(土)には16時より、レセプションパーティも開かれ、
作家も多く集まりますので、ぜひこの機会に足を運ばれてみてください。
参加作家は、
金、土、日を中心に、在廊の予定となっております。
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2016/09/06(火)〜09/11(日)
11:00〜19:00(最終日は18:00まで)
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