こんにちは、スタッフの二宮です。
「鍵元涼/Steel Oneself」始まっています。
鍵元涼さんは、今のスタイルで描き始めて約3年、
これからが期待できるイラストレーター。
展覧会タイトルの「Steel Oneself」とは、
「堅い意志」や「覚悟を決める」という意味があるそうで、
初個展となる今展は、イラストレーションの道へ、覚悟を決めたものとなっています。
骨組みの入り組んだ建造物、機体工場、観覧車、スーパーの陳列棚など無機質な風景が、
A0やB1の大きなサイズで壁に並びます。
鍵元さんはいつも、気になる風景を写真に撮り、
写真を見ながら1本の鉛筆で絵にしていくそうです。
「描いた後を、手でこすらないように、左上から描いて行きます。
右利きなので。」
というスタイルで、下書きはほぼ無しで、
最初からぐいぐいと描き込んでいきます。
一見、直線的で機械的な線も、ゆがんでいたり、パースがおかしかったり、
構造的に現実にはあり得ない風景なのだけど、そこに不安感はなく、
綿密に描き込んでいるところとすこんと抜けたところのバランスが気持ちよく、
絵は潔く存在しています。
気になるもの、描きたいものを描いている。
写真に撮る段階で、どこの部分を描こうかだいたい決まっている。
描くときは、ほとんどなにも考えていないです。
メッセージとかは、考えたことないです。
と、感情的な言葉はなにひとつでてこないけれど、
絵から出てくるものは、言葉にできない熱量みたいなものが
じわじわと迫って来ます。
無言でもくもくと絵に向かう鍵元さんの背中が、
見えてくるようです。
狂った線も、あり得ない風景も、絵でしか表現できないもので
どうしても出て来てしまう人間くささが、
心にひっかかります。
どんなに言葉を並べても、うまく言い表せません。。
是非、絵の前に立って、ぐらぐらする心地よさを感じて欲しいです。
2014/07/22(火)〜07/27(日)
11:00〜19:00(最終日〜18:00)
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07/29(火)~08/10(日)<08/04(月)休廊>
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