2014年4月9日水曜日

dope個展「1851」


こんにちは、スタッフの二宮です。
dope個展「1851」がスタートしました。




dopeは、1851年に発明された写真技法を用いて
自作のカメラで作品を制作しているアート集団。
コラボレーションして発表したスリリングな作品群も記憶に新しく、
今回は初個展となります。

1851年に発明された写真技法、写真湿板とは
「写真術で用いられた感光材料の一種で、ヨウ化物を分散させたコロジオンを塗布した
無色透明のガラス板を硝酸銀溶液に浸したものである。
湿っているうちに撮影し、硫酸第一鉄溶液で現像し、シアン化カリウム溶液で定着してネガを得る。
日本語ではコロジオン湿板、または単に湿板と呼ばれる場合も多い。
(wikipediaより)」
坂本龍馬の肖像写真なんかは、代表的なそれです。




dopeはスケボーを通じて知り合い、活動をスタート。
自作のカメラで写真を撮り、自作の額縁に額装する、というスタイルで、
総ての行程を自分達の手で行っています。
大きな写真を撮るには、大きなカメラが必要なため、自分で作る。
厚みのあるガラス板を額装するための額が他にはないから、自分で作る。
「ないから、作ってるんです。基本、なんでも作れますよ。
シンプルなものだったら笑。」と語るのは谷口さん。
できあがった作品は非常にクールで、ふたりとも飄々としていますが、
そうサラリと言ってしまえるには、かなりの技術と情熱が注がれていると感じました。





普段はフリーランスのカメラマンとして
デジタルカメラで撮影をしている小山さんは、
「デジタルになると撮影そのものよりも、画像処理の方が重要になってくる。
そこへ写真を撮るということへの矛盾と反動があって、
この方法で撮影することがすごくしっくり来ています。」と話していました。
「薬品の定着具合も、気候や天候で変わってくるから、
何をどういった条件で撮るか、というところまで計算して撮影する、
その行程すべてが、面白い。
そしてその作品は、100年たっても色褪せることなく残るんですよね。」






今回展示しているのは、dope周辺の物、人、植物、風景など。
それからスケボーにまつわる作品と、
大友克洋氏の原画を河村康輔氏がコラージュした作品を
dopeが1M×1Mのサイズに撮影したもの、
dopeグッズとして販売する、スケボーをカットして作ったお香立ても、
すべて自分たちの手で制作しています。





「一日のうち、4分の3はスケボーしてー、って思ってますね。」と小山さん。
今後、dopeが何に注目し、何を100年残したいと考え、
どういう方法で形にしてくるのか、興味が尽きません。

さて突然ですが、最終日の13日(日)には、
タンバリンギャラリーがカメラになります。
ギャラリーの前の景色を、ギャラリー内に投影する。という試みで、
会場にいる人たちは、カメラの中で、その像をみることができます。
dopeが撮影で使うカメラの中を体験できる、ということです。
文章にすると、全然ピンと来ませんね。笑。
百聞は一見に如かずということで、とにかくいらしてください。
「その像が、めっちゃくちゃきれいです!」とdopeお墨付き。
参考までに、dope作の大型カメラがこちらです。





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2014/04/08(火)〜04/12(日)
11:00〜19:00(最終日〜18:00)


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2014/04/15(火)〜04/20(日)  
11:00~19:00(最終日〜18:00)  
レセプション:04/19(土)18:00〜         

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